日下内科クリニック
 
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高血圧
血圧が高めであるということが、恐ろしい病気であると思っている人は少ないです。がんなどに比べ「高血圧で死ぬ事はない」と思いがち。しかし実は高血圧こそ、「死に至る病」なのです。右のグラフの通り、日本人の死因のうち、がんに次ぐ脳血管疾患、心臓病はいずれも高血圧によってもたらされたものです。高血圧は十分に注意すべき病気なのです。
血圧がちょっと高い・・・それはもう血管を痛め始めているのです。日本人の4人に1人、50歳以上ですと2人に1人が高血圧といわれています。
健康診断などで血圧がやや高いと言われた時点で、もう血管を痛め始めていることを自覚し、予防に取り組む必要があります。
死因順位構成割合グラフ
血圧とは
血液は、酸素や栄養、老廃物などを運んでいます。血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。心臓は、収縮と拡張を繰り返して血液を送り出しているので、動脈の中の血圧は心臓の収縮、拡張に応じて上がったり下がったりします。動脈の血圧が心臓の収縮により最高に達したときの値が「最高血圧」、心臓の拡張により最低に達したときの値が「最低血圧」です。
運動、食事、緊張、興奮、寒冷などでは血圧が高くなり、温暖、安静、リラックスなどは血圧を低下させます。様々な要因に対して適切になるようにコントロールされるのです。
高血圧とは
その血圧が高いまま続き、血管を強い力で押さえつけられた状態が続けば、その力に対抗しようと、しなやかさが失われ、硬くなったり(動脈硬化)、壁が厚くなります。その結果血管が狭くなり、中性脂肪やコレステロールがたまりやすくなり、ますます、血管が狭くなって、血圧が上昇してしまうのです。

診断は、明らかに血圧の高い人を除いて簡単ではありません。繰り返し血圧を測定します。測定結果の平均値が最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。さらに高血圧症の診断は血液検査、尿検査、心電図やX線検査など様々な検査が必要です。

高血圧が恐ろしいのは、気配を感じさせずに静かに忍び寄り、ある日、突然死をもたらす病気なのです。 高血圧は中程度まで進んでいても、自覚症状というものはほとんどありません。けれども一度発病すると、脳血管疾患や心臓病は命取りになりやすいため、サイレントキラーと呼ばれています。

■高血圧とは、10年から15年とゆっくり時間をかけ進行してくる生活習慣病です。
■高血圧が長く続き、血管に圧力がかかり続けると、動脈硬化になります。
■血圧が高いと、心臓病などの合併症の発生率が正常血圧の人の2倍以上になります。
■高血圧とは関係がないと思われる疾病でも、高血圧と複合的に重なると死亡率が高まってしまいます。
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高血圧の治療
高血圧症の治療の原則は、高血圧の程度や合併症、危険因子などを考慮しながら行われます。 すべての患者さんで生活習慣の改善が必須です。 高血圧の程度により薬物を用います。
食事療法
高血圧の食事療法は、減塩、肥満防止、バランスのよい食生活の3つが基本です。
塩分を摂り過ぎると、血中のナトリウムが増えます。血液中の塩分濃度を薄める為にのどが渇いて水分が欲しくなります。塩分濃度を薄めるために血液量が増加し、血管に圧力がかかります。さらに、通常は余分なナトリウムや水分は尿となって排出されますが、高血圧症の方は排出の効率の悪い場合(個人差があります)が多いのです。
運動療法
早足で歩くなどの有酸素運動を、110〜120/1分間心拍数程度の強さで、毎日30分あるいは週に3回、1回30〜45分程度の運動をすることが基本です。高血圧の程度によって、適正な運動量は違います。高血圧レベルの高い方は必ず医師の指示に従ってください。
薬物療法
利尿剤、交感神経抑制薬、カルシウム拮抗薬、血圧を上げるホルモンが作られるのを抑える薬、血管の収縮を抑える薬など、年齢、合併症、臓器障害などが考慮され処方されます。
高血圧の予防
高血圧症は生活習慣病の代表ということから、高血圧症の予防策は若年層からのよい生活習慣を確立する努力が大切です。以下のようなことに注意して生活をすることと、中年を過ぎた人は家庭で定期的に血圧を測定する習慣をつけることが大切です。

◆肥満防止 ◆減塩食の摂取 ◆カリウム(ナトリウムの排泄促進作用があります。)の多い野菜をとる
◆高脂食を減らす ◆禁煙する ◆週3回30〜45分/1回の運動を定期的に行う

血圧が上がることを回避することも重要です。
◆ストレス ◆寒さ(血管が収縮します。) ◆暑さ(汗をかき続けると血液の粘度が増します。)
◆便秘(りきみは血圧を大きく上げます。) ◆急な激しい運動 ◆深酒 ◆タバコ
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